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水上オートバイにはブレーキがありません。
また低速走行時は特に不安定で転倒しやすくなっています。
ある程度のスピード以上になると安定はしますが、波の衝撃などでバランスは簡単に崩れ、操縦者がバランスを制御しきれないと落水や転倒、船舶の転覆を招いてしまいます。
特に雨天時は視界が悪くなるので天候の変化に気を付けて、やむを得ず雨天時に操船しないといけない場合は安全に低速で走行する必要があります。
また、陸上のオートバイと同じで乗員を保護する箱構造を持っていない為、むき出しのまま乗船することになります。救命胴衣着用の義務はあっても、事故の際は乗員はその身一つで投げ出されてしまうため、衝撃をモロに受け止める事になり、また水に直接触れるので体温が非常に奪われやすくなる点に注意が必要です。
また海に投げ出された際に意識を失っていた場合、溺死の危険性があります。
仮に意識があっても水上オートバイとかなり離れてしまったり、その水上オートバイが動かなくなってしまったりしたら人間の力で岸まで自力で帰還する事はかなり困難です。

また、他の船舶と比べて小さいため水面では非常に目立ちにくいです。
漁船操縦者がなかなか気が付きにくく衝突や進路をふさいでしまうということがありがちです。
水上オートバイは巡航よりもリターンを楽しむものであり他の操縦者からすれば不必要でなおかつ急な高速ターンをする為、ルートを予測しきれず衝突事故を起こしやすくなっています。